根管治療とは何か

根管治療とは、別名歯内治療とも言います。歯の内部の神経や根の先端周囲の組織(根尖歯周組織)の病気の治療体系の総称です。俗的な言い方では、根っこの治療、神経の治療、神経を取る治療 などと言われています。進行したむし歯には、精度の高い根管治療を行えば、歯を残せる可能性が高くなります。しかし、むし歯の進み具合や根っこにヒビが入ったり割れた場合(歯根破折と言います)は残念ながら抜歯以外治療法はありません。

●根管治療の種類●

以下のような種類があります。
1.抜髄(ばつずい)
むし歯により感染の起こった神経を除去する治療です。感染は歯髄までなので、きちっと治療すれば成功率は高いです。粗雑な治療は、次に述べる感染根管へと進展します。神経を取ることで残念ながら歯は枯れ木となります。

2.感染根管治療(かんせんこんかんちりょう)
抜髄治療の失敗、根管治療後の感染により、根管に感染が起きて、その炎症が根尖周囲組織まで及んでいるものです。大きな歯根のう胞をつくってしまうこともあり、次に述べる外科的歯内療法が必要になることもあります。

3.外科的歯内療法
歯ぐきを開いて、感染のある根っこの先端を切り取る手術です。