歯周外科治療の適応と種類

歯周基本治療だけで、すべての歯周病が治るわけではありません。治らない歯の次の治療は外科手術になります。
歯周外科治療とは、歯周基本治療が終わった段階で、歯周基本治療のみでは治癒が望めない深い歯周ポケットの残存する歯に対して外科的に明視野にて病巣を除去する外科治療法のことです。

●歯周外科治療の適応症は、
①歯周基本治療を行っても、深い歯周ポケットが残存している場合
②歯肉などの軟組織や歯槽骨などの硬組織の形態異常によりプラークコントロールがやりにくかったり、歯肉炎の再発が起こりやすい場合
③審美障害や適切な修復物の装着を妨げるような解剖学的形態異常
などであります。

●歯周外科手術の条件
歯周外科手術を行うにあたっては、いくつかの条件があります。
①患者さんへの説明と同意が得られていること。
②患者さんの全身状態が良好であること。
③患者さんの口腔衛生状態が良いこと、すなわちプラークコントロールができていること。プラークコントロール不良の場合は。手術はする意味がありません。禁忌になります。
④喫煙していないこと。喫煙者には、禁忌です。
などです。

歯周外科手術は、その目的によって、組織付着療法切除療法歯周組織再生療法歯周形成手術の4種類に分類されています。どの歯周外科手術を行うかは、骨欠損形態、口腔衛生状態、歯周ポケットの深さ、プロービング時の出血、レントゲン写真などから総合的に判断して決定します。

目的による歯周外科手術の選択基準

組織付着療法→根面を清掃し、軟組織を根面に付着させる
切除療法→歯肉を形態修正し、歯肉・歯周ポケットを減少させる
歯周組織再生療法→失われた歯周組織を再生し、新付着を得る
歯周形成手術→歯肉の形態を修正し、審美性・機能性を図る

歯周外科手術の術式の選択にあたっては。骨欠損状態が重要な判断基準となります。