食いしばりや歯ぎしりが虫歯や歯周病の原因です

歯ブラシをしない人は、まずいないでしょう。歯ブラシだけでは歯周病や虫歯は完全には防げません。皆さんは最低1日1回~2回は歯ブラシをすると思います。でも、虫歯や歯周病になってしまう。どうしてでしょう。その答えは、普段あまり意識していない「睡眠中の食いしばり」にあります。

つまり、食いしばりや歯ぎしりなんですが、その自覚のない方は多いのです。ヒトは誰でも、歯ぎしりは100%しています。問題は、その強さと持続時間です。夜間の食いしばりや歯ぎしりは、ヒトのストレスの解放に必要なものというのは研究でわかっています。

でも、夜間食いしばりの力は、通常時に全力でかみ合わせた時の2~3倍になると言いうことも実験で証明されているのです。その時に、歯ぐきが傷んだり、歯に微小な亀裂(クラック)が入って、虫歯や歯周病が発生します。咬む力の部分を無視して、歯ブラシばかりやっていても問題解決にはなりません。私は、咬合力のコントロールこそ大事だと考えて治療にあたっています。