あなたの歯周病についての疑問・質問にお答えします

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横浜旭区で歯周病に取り組む、かさい歯科クリニックの歯周病Q&Aのページです。横浜市旭区はもとより、川崎、大和、海老名、藤沢といった神奈川県全域の方からのご質問をお待ちしています。ご質問は無料です。

Q1: 最近、ハブラシをすると歯ぐきから血が出ます。歯周病でしょうか? (旭区、A.Y 32才)

A: 歯をみがいた時の出血は、歯周病の症状の一つですので歯周病の可能性があります。歯周病が軽ければ簡単な治療で完治します。歯ぐきからの出血は、白血病に罹患しても起こる症状ですから、歯科医に御相談することをお勧めいたします。

Q2: 歯周病の治療を受けたいのですが、歯石を取ったりするのは痛くありませんか? (大和市、M.I 41才)

A: 歯石には歯ぐきの境目から上につく縁上歯石と歯ぐきの内部につく縁下歯石があります。縁上歯石は、痛くなく取ることができます。が、知覚過敏があるときは痛みを感じることもあり得ますので、麻酔を使い確実に取ります。縁下歯石は、必ず麻酔をして取りこぼしがないように取ります。いずれにしても、心配であれば「麻酔をしてください。」と言いましょう。

Q3: タバコは、歯周病によくないでしょうか? (瀬谷区 R.S 45才)

A:タバコは歯周病によくありません。研究ではっきり分かっています。喫煙者は、非喫煙者と比較しても大変治りにくいです。タバコは、歯周病のみならず全身に悪影響を及ぼします。時代の流れも禁煙に傾いています。ぜひ、禁煙したいものです。

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Q4: 歯周病のレーザー治療というのは、どういうものですか? (泉区 T.F 50才)

A: 歯ぐきが腫れて、急性症状を起こしている時、レーザーを使うことにより痛みなく、切開、排膿させることができます。歯周ポケット内部を治療するときにレーザー照射をすることにより細菌を減少させ、治癒を早める効果が期待できます。あくまでも補助的な治療法で、メインは、術者の目と手とで確実に見て治療することなのです。

Q5: わたしの母は若いころから歯が悪く、今は入れ歯です。私も心配なのですが、歯周病って遺伝しますか? (旭区 Y.S 42才)

A: 親が重度の歯周病であった場合、その子も歯周病にかかっている例はたくさんあります。そもそも歯周病は、歯周病原生細菌による感染症であるという概念をもつことが大切です。小さいころから、子は親と共同生活をしているわけですから、必ずといっていいほど、歯周病菌が感染しています。重症の歯周病では、細菌検査をすると、必ずと言っていいほどP.g菌が検出されます。まずは、歯科医院で細菌検査をして、それに基づき治療方針を決めることが大切です。遺伝的な要因はまだはっきりとはわかりませんが、生まれつきの歯ぐきの弱さ、抵抗力の弱さは遺伝由来です。いずれにしても、現時点では、しっかりとした歯周治療しか改善方法はありません。

Q5: 歯周病を治療したいのですが、歯磨きは面倒で苦手です。歯を磨かなくても簡単に治す方法はないでしょうか?(海老名市 48才)

A: ありません。まったくの例え話ですが、がんになって歯ブラシをしっかりやれば助かるということがあったとすると、患者さんは多くの場合必死で歯ブラシをすることでしょう。やらなければ命を失うからです。命はかけがえのないものだからです。もしあなたにとって、歯がとても大切なものと思うのでしたら、面倒とおもわずに一生懸命ハブラシしてください。歯周病も長い目で見るとヒトの寿命に関係しているのです。

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Q6: 主人がひどい歯周病です。夫婦の間でも歯周病はうつりますか?(泉区 M .I 35才)

A: 歯周病は歯周病原生細菌による感染症です。感染症である以上、夫婦間でもうつる可能性があります。親子間の感染を垂直感染と言います。夫婦間は水平感染といいます。感染である以上。すべての共同生活者にかんせんの危険があるものです。理想は、夫婦、親子と一家族単位で管理をしていくことが理想なのです。歯周病は、共同生活している家族に移る可能性のある病気です。

覚えておきましょう。

Q7: 歯周病は治療を受ければ必ず治りますか?(旭区 M.F 59才)

A: 歯周病は成人では、約80%がかかっているという国民病であり、その程度も様々ですが、多くの方は軽い歯周病ですので簡単な治療で治ります。約10%の方が重度に進行している病態で、難治性歯周炎と呼ばれる治りにくい歯周病に分類されます。一昔前は、抜歯と診断されていた歯も細菌検査、抗生物質を併用した抗菌療法、精密根管治療によって残すことが可能となってきました。難治性と診断されてもあきらめないでください。治療の肝は、いかにして感染を取り除くかです。ただ、中年以降の男性でタバコは1日2箱、仕事の疲れ、ストレスで歯ぎしりをする。歯磨きは忙しくて不十分。治療の予約は、忙しくてキャンセルしがち、こういった患者さんは治すのが本当に難しいです。

Q8: 歯周病は肺炎や気管支炎にも影響するんでしょうか?(泉区 TS 62才)

A: 肺や気管は、嚥下(えんげ)、咳(せき)、呼吸など身体が生理的に反応することによって守られています。しかし、高齢者ではこれらの機能が衰えるため、自らの唾液や消化管内容物などを吸引したり、誤嚥したりすることが多くなります。このことで、細菌性肺炎などの口腔細菌感染などを受け易くなります。高齢者に限らず、脳卒中の既往のある人は肺炎で死亡する率が高いことに着目し、その関係を調べた研究(東北大・内科)があります。

脳梗塞を起こしやすい大脳基底核に障害があると、嚥下反射と咳漱反射(咳を出すこと)が弱くなり、口腔内の細菌を誤嚥することとなり、肺炎を起こすのです。歯周病細菌は肺炎の原因となるものが多いので、高齢、脳血管障害、被介護、手術後など体の抵抗力が低下した状態では、たくさんの細菌を含んだ唾液を誤嚥することで肺炎にかかる率が高くなります。肺炎は致命的になる可能性が高いものです。歯周病をしっかり治療して、予防することが何より大切です。

Q9:歯周病は必ずなりますか?

A:歯周病はかならずかかるわけではありません。かからないように予防することは十分可能です。また、かかっても初期であれば治癒させることも簡単です。信頼できる歯科医師に相談されることをお勧めいたします。

Q10:歯周病と他の病気との関連について教えてください。

A:  歯肉は毛細血管に富んだ組織です。そこに巣食う歯周病菌は血流に乗って全身に運ばれるということを理解してください。それゆえ歯周病と全身疾患との関連が研究により証明されています。たとえば歯周病と関連が取りざたされているものに、呼吸器系疾患、心臓疾患、糖尿病や妊娠(早産)などがあります。

Q11:歯周病にどうしてたばこ(煙草)が悪いのですか?

A:  たばこは、様々な有害物質を含んでいて、歯肉の免疫力を低下させ るとともに、ニコチンの作用で末梢血管が収縮し血流阻害を起こすため歯周病の治りが明らかに悪くなります。全身にもいいことは一つもないので禁煙することをお勧めします。

Q12: お酒は歯周病に悪いですか?

A: お酒が歯周病に悪いという科学的証明はありません。が、お酒を呑んで歯を磨かずに寝るのはやめましょう。

Q13: 歯周病にかかりやすいというのはあるのでしょうか?

A: あるということは科学的に証明されています。口のなかの状態と全身状態に分けて考えます。口の状態とは、歯並び、粘膜の状態、存在する歯周病菌の種類です。全身状態とは、喫煙習慣、糖尿病、遺伝的影響などです。いろいろな条件が複雑に係わって歯周病に罹りやすくなります。

Q14: 歯周病は遺伝しますか?

A:歯周病そのものは遺伝しません。

Q15: 母親が歯周病だと子供にうつりますか?

A: 歯周病菌は親から子にうつる可能性があります(垂直感染)。歯周病菌は自然発生するものではなく、外部からうつってしまうものです。したがって、親御さんはお口の中を清潔にすることが望まれます。

Q16: 口呼吸は歯周病の原因になりますか?

A: はい、なります。お口の中が乾燥しやすくなるので、菌が繁殖しやすくなるためです。口臭のもとにもなります。鼻づまりなどの耳鼻科系の疾患を治療することが必要です。

Q17:歯周病になるとどんな症状が現れますか?

A: 歯周病の進行は非常にゆっくりしています。ですから、日常の口腔内の変化には気づきにくいものです。かなり進行した状態でも自覚症状が少ないことがあるのです。多くの場合歯周病になっていることを自覚するのは歯の動揺を感じ始めてからです。歯周病の症状は、歯肉の赤味、腫れ、出血、口臭、歯肉のむづがゆさ、唾液のネバネバ感、歯が動く、歯肉の退縮などで、この変化は進行の程度によってまちまちです。

Q18:歯周病の人は日本にはどれくらいいるのですか?

A: 歯科関連の出版物のいくつかには日本人の歯周病罹患率は35%位と記されていますが、歯周病罹患率は年齢群によって大きく異なるので、この数字は一概に正しいとは言えません。歯周病の罹患率は、18~19歳の年齢群では6%、30~44歳の年齢軍では36%、そして45歳以上では58%です。45歳以上では男性の方が女性より有病率が高くなっています。この有病率は4mm以上のポケットのある人の割合をもって示されています。この数値に『出血を認める』とか『歯石を有する』人を加えるともっと高い有病率になります。

厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/

 Q19:口臭が気になりますが、歯周病でしょうか?

A:歯周病の可能性はあるかもしれませんが、断定はできません。というのも口臭にはいろいろな原因が考えられるからです。臭いの強い食べ物(にんにく、ニラ)による口臭は別にして、病的な口臭は口腔の異常から来るものと全身由来のものに大別されます。

他に、「自分には口臭がある」と過剰に気にする心因性の仮性口臭症もあります。全身由来の口臭は耳鼻咽喉系あるいは呼吸器系の病気によるものですが口臭全体に占める割合はわずかなものです。口臭のほとんどの原因は歯周病あるいはお口の中の衛生状態が悪いために沈着したプラークによるものです。

歯周病に由来する口臭の主な原因物質は歯周ポケット内の歯周病菌と舌表面を覆っている白色あるいは黄色の堆積物(舌苔)から発する硫化水素(腐敗卵様臭)、メチルメルカプタン(野菜腐敗臭)、ジメチルサルファイド(青海苔様磯臭さ)などの揮発性硫化物です。歯周病で口臭がする人の呼気中に含まれる揮発性硫化物の90%は硫化水素とメチルメルカプタンです。これらのことから、慢性的に口臭が気になる場合はまず歯周病を疑う必要があります。

 

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