本当はいちばん難しい根管治療にどのように取り組んでいるか
一般に「根の治療」と言われていますが、専門的には「根管治療」といって、神経を取ったり、膿んで腐った根から、膿を出して掃除して消毒していく治療です。ともかく歯科治療のなかでいちばんたいへんな部分です。なんたってこれをちゃんとやらないとあとで腫れてきたりしますから。
いわば「歯の基礎工事」と言えるでしょう。とても重要な仕事で歯の寿命にかかわるのに保険の評価は低く、低点数に抑えられたままなんです。
だからかわかりませんが質の悪い治療が散見されます。
もっと根管治療に時間をかけても医療機関が赤字にならないような政策が望まれます。政治的な話はさておき、わたくし個人は、根管治療は比較的好きな仕事です。(採算性はさておき) どうすれば効率よく、早く楽に仕事ができるかを常に考えております。根管治療の難しい点は、「見えない」ということです。おおざっぱにいうと手探りの仕事なんです。だから時間がかかります。それをクリアーするために 、マイクロスコープを導入いたしました。
ドイツ・カールツアイスの手術用顕微鏡です。これで多くの難症例もより楽にこなせるようになりました。診断もより正確につきます。より精度の高い治療には必要不可欠の機器と言えるでしょう。ただ、高額な機器なので、普及率は1%だそうですが、徐々に増えていくと思われます。ほんと高かったです。もとをとるために存分に使ってみるつもりです。
歯というのは、樹木のようにアゴの骨に根ざして生えているものなんですよ。この樹木を想像してください。もし、根がなんらかの原因で腐ってしまったら、木は枯れたおれてしまうんです。歯も同じです。だから、根管治療(根の治療)が重要なんですね。
当院で使用しているドイツ・カールツァイスマイクロスコープ(歯科手術用顕微鏡)