歯の健康があって、心と体の健康がある

歯は、健康のみなもとです

歯の大きな役割の第一は、咀嚼することです。私たちの体は、毎日食べているもの、飲んでいるものから作られています。だから、おいしく食べて、十分な栄養を全身に補給できることが重要なのです。食べることは、人生の大きな楽しみです。それが満足にできなくなると、人生の喜びも半減してしまうことでしょう。また、食べられなくて栄養が不足すると、体力も落ちて、病気になりやすくなります。

食事風景

歯のもう一つの大事な役割は、歯がコミュニケーションに欠かせないものであるということです。美しい笑顔はきれいな口元があって生まれます。歯がボロボロであれば、鏡をみるのもいやになり、人前で笑いたくもなくなることでしょう。外出だっておっくうになります。どこにも出かけず、人にも会わずに引きこもりのような生活をするようになり、心まで病んでしまいます。
一本の歯を失うことから、お口の崩壊は始まるのです。それは、体だけではなく、心の健康までも損なう第一歩でもあるのです。歯を治したいけれど、「もう少しあとでやろう」という人がいます。「今ちょっと忙しいから」「お金がたまったら」「こどもに手がかからなくなったら」・・・・。あとでする理由(言い訳)はいろいろあります。しかし、わたしの経験では「あとでする」と言って本当にした人はいません。それは、人生における大きな損失を意味します。
「たかだか歯の治療」と思っている人がいるかもしれませんが、歯の健康を後回しにして得する事は何一つ有りません。損をするだけです。治療を先延ばしにすればますます歯の崩壊は進みます。けっして自然治癒はしません。ますます噛めなくなって、辛抱する日々が続きます。そうしている間に、たくさんの大事なものを失うことでしょう。いま治療すれば経験できるはずだった楽しい出来事、出会い、有意義な時間、おいしい料理・・・。
人生をより楽しく、有意義に生きるために、歯の治療は遅いより早いに越したことはありません。先延ばしにすればするほど、あなた自身も老いていき、今の輝きを失ってしまいます。