歯周病の本質とはなにか

野生のライオンやシマウマは歯周病になりません。

なぜでしょうか?不思議だと思いませんか?

人類7千万年の歴史の中で、ヒトは狩猟採集から進歩し農耕を発展させました。それにより増加した人類を養うことができるようになったのです。しかし、農耕で得た穀物はヒト本来の食物ではありませんでした。穀物すなわち糖質は、安価なエネルギー源としては優れています。しかし、糖質の摂り過ぎは、高血糖を招き、膵臓の負担が増え、糖尿病やがん、高血圧といった生活習慣病の原因となることが近年解明されてきたのです。

ひるがえって、歯科医学の分野においても糖質過剰摂取の影響は大きいです。糖質を煮炊きしたデンプンが歯にまとわりつけば虫歯が発生します。また、夕食でたくさんの糖質を食べれば血糖値スパイクをおこすため、夜間睡眠中にインシュリンが分泌されて血糖値医が過剰に低下してしまいます。低血糖は、人体にとっては、緊急事態なので今度は、低下しすぎた血糖値を上げるためアドレナリンやコルチゾールを分泌し体は是正しようとします。こういった血糖値の乱高下が睡眠中に起こるとそのストレスで歯ぎしりや食いしばりが発生します。その食いしばる力が歯周組織を破壊して歯周病が進行していくのです。それに伴い、口腔内細菌叢も悪玉菌が増えていきます。

以上から、食事の内容をかえて行かなければ、人類にもたらされて特有の歯科疾患である歯周病は減少しないでしょう。

糖質を食べるのを制限すれば、虫歯も歯周病も激減するでしょう。

糖質がなければ人類は養えないのは現実なのですが、もしあなたがそれに気づいたならば糖質制限すべきでしょう。

結論:人類本来の食べ物は「タンパク質」と「脂質」です。糖質過剰摂取が歯周病の本質です。