口腔がんのセルフチェックをしましょう

口腔がんの患者さんが増加しています。これは、社会が高齢化しているためでもあります
毎月1回口腔がんのセルフチェックをしましょう!

お口の中にも「がん」ができます。しかし定期的にお口の中を自分でチェックすれば、口腔がんは、比較的簡単に発見できて早期治療につながります。
口腔がんの発生に関わる要因は数多くあります。代表的なものは、喫煙と飲酒です。これまでの統計では、喫煙者の口腔がん死亡率は、非喫煙者の4倍です。重度の飲酒もハイリスク因子と考えられています。ほかには、不潔な口腔衛生状態、適合の悪い入れ歯、歯の鋭縁、ヒトパピローマウイルスの感染なども原因とされています。
口腔がんのできやすい場所は、舌・歯ぐき・頬の粘膜です。中高年齢の方は月1回のセルフチェックを強くお勧めします。特に、喫煙や飲酒等の習慣がある方は、怪しいと思ったらすぐにかかりつけ歯科医を受診してください。

口腔がんセルフチェック表
毎月1回お口の中をセルフチェックします
手順①明るい光の下で鏡を使ってください。
・唇の内側と下あごの歯ぐきを見て、触ってください
・頭を後ろに傾けて、上あごの歯ぐきとその間を見て触ってください。
・頬の裏側の粘膜を見て触ってください。
・舌を前に突き出して、舌の両脇、舌と歯ぐきの間をよく見て触ってください。
・下あごから首にかけて触ってみてください。

以上で
・白い斑点や赤い斑点はありませんか?
・治りにくい口内炎や、出血しやすい傷はありませんか?
・盛り上がったできものや固くなったしこりはありませんか?
・あごの下と首の脇に腫れはありませんか?
・食べたり飲み込んだりはスムーズにできますか?
異常があるときは、かかりつけ歯科医院で診察してもらいましょう。早期発見は非常に大切です。